総長、私のリボンほどいて。🎀

 だ、抱き枕の代わり!?
 どうしよう。
 昨日のベットでもそうだったけど、
 また甘く暑くなって…。

「あの、氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、そろそろ…」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんは離してくれない。

「晩御飯作らなきゃだから…」

「行かせねぇよ」
「もう少しだけ」

 心が痛い。
 痛くて痛くてたまらない。

 なんでそんなこと言うの?
 すぐ離して欲しかった。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんに抱き締められたくなかった。

 だって私、氷雅(ひょうが)お兄ちゃんのこと裏切るから。
 ひどい妹だから。

「も…だめ…」

 あ…、
 やっと氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが私のこと離してくれた。

「…晩御飯作ってくるね」
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