総長、私のリボンほどいて。🎀

「もう先にお茶漬け食べてきた」

 ほんとはまだ食べてないけど、
 そう言わないと氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、『俺が作る』ってまた言いかねないし。

「そうか」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはベットに座ったままスプーンで一口食べる。

「クソまずい」

「え」

「湯入れすぎ。味しねぇ」

 お湯入れすぎちゃった!?

「あ、作りなお…」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはスプーンでお茶漬けを食べ続け、完食してくれた。

 空の器をおぼんの上に乗せ横に置くと、
 私を抱き締め、頭を優しく撫でる。

「え、氷雅(ひょうが)お兄ちゃ…」
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