総長、私のリボンほどいて。🎀
「…玄関まで送る」
月沢くんがそう言うと、
「ありす、また高校でね~」
夕日ちゃんが手を降った。
私も振り返し、月沢くんと一緒に玄関まで歩いて行く。
そして靴を履き、扉の前に立つ。
「…今日、来れて良かった。楽しかった」
「…月沢くん、明日、高校来るよね?」
月沢くんは靴を履き、私を隣からぎゅっと抱き締めた。
私はドキッとする。
「…あぁ、約束」
月沢くんは耳元で甘く囁くと私の頭をぽんぽんして、
ガチャッ。
鍵を開け、右手で扉を開ける。
私は涙を堪えながら外に出ると、扉がぱたんっ、と閉まった。