総長、私のリボンほどいて。🎀
*
「おい、ボーッとしてんじゃねぇ」
「…………」
「ありす」
7月5日の朝。揺れ動く電車の出入り扉の横で氷雅お兄ちゃんに何度も声をかけられた。
私はハッとする。
「…ごめんなさい、半分寝てた」
今日の電車内はサラリーマンや学生達はいるけど少し空きがあって、
後ろから押されることもなく、薄いブルーの半袖シャツを着た氷雅お兄ちゃんは私の前に立っている。
氷雅お兄ちゃんは早く寝たおかげで昨日から元気。
私は2日連続で眠いけど…。
「寝てたじゃねぇよ。昨日も今日も」
「ほんとに大丈夫かよ?」
「あ、大丈夫。ちょっと勉強してて寝不足で…」
ほんとは昨日も今日も興奮して眠れなかっただけ…。
月沢くんに早く会いたい。
だけど、眠くて……。
ぐらっ…。
私は前にいる氷雅お兄ちゃんに倒れ掛かる。
「おい、ボーッとしてんじゃねぇ」
「…………」
「ありす」
7月5日の朝。揺れ動く電車の出入り扉の横で氷雅お兄ちゃんに何度も声をかけられた。
私はハッとする。
「…ごめんなさい、半分寝てた」
今日の電車内はサラリーマンや学生達はいるけど少し空きがあって、
後ろから押されることもなく、薄いブルーの半袖シャツを着た氷雅お兄ちゃんは私の前に立っている。
氷雅お兄ちゃんは早く寝たおかげで昨日から元気。
私は2日連続で眠いけど…。
「寝てたじゃねぇよ。昨日も今日も」
「ほんとに大丈夫かよ?」
「あ、大丈夫。ちょっと勉強してて寝不足で…」
ほんとは昨日も今日も興奮して眠れなかっただけ…。
月沢くんに早く会いたい。
だけど、眠くて……。
ぐらっ…。
私は前にいる氷雅お兄ちゃんに倒れ掛かる。