Mazzo d'amore
そして頬が赤くお酒が入ってるのかなと思った。

しかし、とても51歳とは思えぬ美貌。

上島明菜(うえしまあきな)

朝のニュース番組で人気を博し、数年後フリーアナウンサーへと転身。

最近はアナウンサーとしての出演は減ったがバラエティーでたまにみかける。

テレビの仕事以外にも結婚式の司会やマナー講座の講師など幅広く活躍されている。

流石、人前に出る仕事をされてるせいか美容とか身嗜みとかきちんとしてるんだろうなと思った。

「あ、あの、その…」

私はお友達のお母さんだから言うのか悩んだがお願いした。

「ちっちゃい頃からテレビで見てて凄い好きでした。握手してくれませんか?」

すると私の手をぎゅっと握ってくれたみゆのお母さんはそのまま私を抱き寄せ抱きしめてきた。

「可愛いー!この子可愛すぎるっ!」

「ママ!ママ!強く抱きしめ過ぎだから」

「ああ、ごめんね嬉しくてつい」

「ゆっくりしていってね」

そう言ってニコニコ手を振ってくれた。

みゆに引き連れられ自分の部屋に入ったみゆはよいしょとベッドに座り、私に椅子を出してくれた。

私はお礼を言って腰掛けた。

「ありがとう。明菜さんって本当キレイよね」

「まぁね。流石にそこは否定も謙遜もしないわ。やっぱりケアの努力はしてるの知ってるからね。しかも高いお店に通ってとかじゃなくて自分で」

「えー、そうなんだ!お店とかはいかないの?」

「なんかたまに体のメンテナンスに整骨院には通ってるみたいだけどね」

「せ、、整骨院!?」

なんか体ゴキゴキされるイメージを思い浮かべた。

世の中のセレブな女優の休日は私のイメージではうつ伏せで寝転がりアロマが焚かれた部屋でオイルマッサージをしてもらってるんだろうなと思ってたから整骨院とは意外だった。

(なんかリンパとかやってるイメージしてた)

そして、みゆの部屋は可愛い小物でいっぱいだった。

多分、世の中の男の子は女の子の部屋ってこういうのをイメージしてるんだろうなと、まさにそれが現実となってるかのような部屋だった。
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