Mazzo d'amore
「あんた、たまには部屋片付けなさい!」
「母上、これぐらいの汚れ具合がちょうどいいのですわよ」
私はそう言って片付けない理由を作ってる。
なので私の部屋に人を招待するとなるとまず人の足場を確保する所から片付けはじめなければならないので事前に予約が必要だ。
コンコン
するとみゆの部屋をノックする音が聞こえた。
「開けるわよ」
「はぁい」
手にはパンが持たれていた。
「これ良かったら食べて。焼きたてじゃなくて申し訳ないんだけど、昨日作った塩バターロールパンなの」
「えー!凄い手作りなんですね!ありがとうございます」
「酔っ払いだけで済まされたらたまらないから名誉挽回しとかなくちゃと思ってね、ふふ」
ガチャッ
玄関の開く音と声が聞こえた。
「ただいまー」
「あ、お兄ちゃんだ」
「みゆのお兄さん気になるから見ても良い?」
クスクス笑い良いよと言ったのでみゆは部屋の扉を開けて兄に声をかけた。
「おかえり、お兄ちゃん」
「おかえり」
「ただいま。見慣れない靴あるけどお友達来てるのか?」
「こんにちは、お邪魔してます」
「こんにちは」
上島 稜(うえしま りょう)
21才(大学4年生)
一目惚れした。
背が高く、すらっとしてるながらにも筋肉がついているのがわかる。
あと、イケメンってなんで良い匂いがするんだろ?
香水?柔軟剤?体臭?
これ一生解けない問題だと思う。
「ゆっくりしていってね、お!俺もパン一個ちょうだい!」
そう言ってパンを口へ運び稜くんはリビングへと入っていった。
「兄を好きになるのはやめてよね」
目がハートとなってる私にみゆが釘を刺してきた。
普段は可愛い声なのに割と低くてマジなトーンで言われた。
「妹になるのは嫌?私、良いお姉さんになるかもよ?」
「うっわ、うぜ」
「まあ!将来のお姉さんに向かってなんて口の聞き方かしら!」
ギャーギャー騒ぎはしゃぎ笑った。
「ちなみに稜くんは普段何してるの?」
「心春、呼び方は名前じゃなくてお兄さんねにしてね。学生やりながら格闘技ジムで格闘技やってるよ」
「え!そうなんだ、私も行ってみようかな。稜くんと一緒のジム」
「……え、マジで?」
私はニコリと微笑んだ。
「母上、これぐらいの汚れ具合がちょうどいいのですわよ」
私はそう言って片付けない理由を作ってる。
なので私の部屋に人を招待するとなるとまず人の足場を確保する所から片付けはじめなければならないので事前に予約が必要だ。
コンコン
するとみゆの部屋をノックする音が聞こえた。
「開けるわよ」
「はぁい」
手にはパンが持たれていた。
「これ良かったら食べて。焼きたてじゃなくて申し訳ないんだけど、昨日作った塩バターロールパンなの」
「えー!凄い手作りなんですね!ありがとうございます」
「酔っ払いだけで済まされたらたまらないから名誉挽回しとかなくちゃと思ってね、ふふ」
ガチャッ
玄関の開く音と声が聞こえた。
「ただいまー」
「あ、お兄ちゃんだ」
「みゆのお兄さん気になるから見ても良い?」
クスクス笑い良いよと言ったのでみゆは部屋の扉を開けて兄に声をかけた。
「おかえり、お兄ちゃん」
「おかえり」
「ただいま。見慣れない靴あるけどお友達来てるのか?」
「こんにちは、お邪魔してます」
「こんにちは」
上島 稜(うえしま りょう)
21才(大学4年生)
一目惚れした。
背が高く、すらっとしてるながらにも筋肉がついているのがわかる。
あと、イケメンってなんで良い匂いがするんだろ?
香水?柔軟剤?体臭?
これ一生解けない問題だと思う。
「ゆっくりしていってね、お!俺もパン一個ちょうだい!」
そう言ってパンを口へ運び稜くんはリビングへと入っていった。
「兄を好きになるのはやめてよね」
目がハートとなってる私にみゆが釘を刺してきた。
普段は可愛い声なのに割と低くてマジなトーンで言われた。
「妹になるのは嫌?私、良いお姉さんになるかもよ?」
「うっわ、うぜ」
「まあ!将来のお姉さんに向かってなんて口の聞き方かしら!」
ギャーギャー騒ぎはしゃぎ笑った。
「ちなみに稜くんは普段何してるの?」
「心春、呼び方は名前じゃなくてお兄さんねにしてね。学生やりながら格闘技ジムで格闘技やってるよ」
「え!そうなんだ、私も行ってみようかな。稜くんと一緒のジム」
「……え、マジで?」
私はニコリと微笑んだ。