Mazzo d'amore
ピニャコラーダ(淡い思い出)
高校3年生の5月。
私は週末、母のお店の手伝いの為出勤していた。
その際、翔子さんに聞かれた。
「あら、そのしおりどうしたの?」
私は三つ葉のクローバーでしおりを作ってお店に持って来ていた。
「三つ葉のクローバーを摘んだ時、いっぱい作ったので欲しい人が居たらあげようかなと」
そう言ってカウンターに三つ葉のクローバーのしおりを
【ご自由にどうぞ】
ケースに入れて置いた。
「そんな聡明な人はガールズバーに中々来ないからねー」
「失礼!それは偏見ですよ」
たしかにそうかもねと翔子さんが言ったらお店の鈴が鳴った。
「いらっしゃいませ」
「あ!いらっしゃいませ!」
「こんばんは!来たよ!」
みゆがみゆのお母さんの明菜さんとご来店した。
「へぇ、良い感じのお店だね。席はどこ座ったら良いですか?」
「どうぞこちらへ」
翔子さんが席へと案内した。
「やっぱこういうお店で店員してるとグッと大人に見えるね」
「心春ちゃん、キレイよ」
「ありがとうございます、やっぱり知り合いに見られるのは恥ずかしいですね」
私は赤らめた顔を冷まそうとパタパタと手で仰いだ。
「なに頼もうかしら……日本酒ってあるんですか?」
「ありますよ」
「えー…じゃあお姉さんオススメの日本酒をください」
「そうですね、玄舞とかはどうですか?」
「玄舞って川中島の?」
「はい」
「やった!好き好き!」
明菜さんは興奮して喜んだ。
「本当にお好きなんですね」
翔子さんはニコニコしながらお酒を提供した。
「私はカルピスで」
「はい、大人になったら是非お母さんに付き合ってあげてくださいね」
『翔子オリジナルカルピス』と言いながら市販のカルピスジュースをグラスに入れて出した。
「これ可愛い、もらって良いのかしら」
明菜さんが私が手作りのしおりを一つ手に取り聞いてきた。
「はい、どうぞ」
「ご自由にって書いてあるじゃん」
「こういうのはご自由にって書いてあっても勝手に取るのじゃないのよ。一言、言うのが大切なのよ」
明菜さんはみゆにそう諭していた。
私は週末、母のお店の手伝いの為出勤していた。
その際、翔子さんに聞かれた。
「あら、そのしおりどうしたの?」
私は三つ葉のクローバーでしおりを作ってお店に持って来ていた。
「三つ葉のクローバーを摘んだ時、いっぱい作ったので欲しい人が居たらあげようかなと」
そう言ってカウンターに三つ葉のクローバーのしおりを
【ご自由にどうぞ】
ケースに入れて置いた。
「そんな聡明な人はガールズバーに中々来ないからねー」
「失礼!それは偏見ですよ」
たしかにそうかもねと翔子さんが言ったらお店の鈴が鳴った。
「いらっしゃいませ」
「あ!いらっしゃいませ!」
「こんばんは!来たよ!」
みゆがみゆのお母さんの明菜さんとご来店した。
「へぇ、良い感じのお店だね。席はどこ座ったら良いですか?」
「どうぞこちらへ」
翔子さんが席へと案内した。
「やっぱこういうお店で店員してるとグッと大人に見えるね」
「心春ちゃん、キレイよ」
「ありがとうございます、やっぱり知り合いに見られるのは恥ずかしいですね」
私は赤らめた顔を冷まそうとパタパタと手で仰いだ。
「なに頼もうかしら……日本酒ってあるんですか?」
「ありますよ」
「えー…じゃあお姉さんオススメの日本酒をください」
「そうですね、玄舞とかはどうですか?」
「玄舞って川中島の?」
「はい」
「やった!好き好き!」
明菜さんは興奮して喜んだ。
「本当にお好きなんですね」
翔子さんはニコニコしながらお酒を提供した。
「私はカルピスで」
「はい、大人になったら是非お母さんに付き合ってあげてくださいね」
『翔子オリジナルカルピス』と言いながら市販のカルピスジュースをグラスに入れて出した。
「これ可愛い、もらって良いのかしら」
明菜さんが私が手作りのしおりを一つ手に取り聞いてきた。
「はい、どうぞ」
「ご自由にって書いてあるじゃん」
「こういうのはご自由にって書いてあっても勝手に取るのじゃないのよ。一言、言うのが大切なのよ」
明菜さんはみゆにそう諭していた。