俺様外科医の溺愛包囲網~嫌われていたはずが甘く迫られています~
第四章


翌日。

日比谷先生はまたわが家へとやって来た。しかもなんの前触れもなくいきなり。

私が帰宅してすぐ、玄関のチャイムが鳴ったと思ったら、玄関先で先生が仁王立ちしていたのだ。有言実行する人だとは知っているが、まさかこんなにも早くやってくるとは思わなかった。

「あの、まだ何も準備してないので、少し待ってもらえますか?」
「あぁ、全然構わん」

相変わらずの素っ気ない言い方だが、前みたいに嫌な感じだとは思わない。それはきっと、先生のことを少しだけど知れたからだろう。

そんな先生を背に、スーパーの袋から食材を取り出す。今日はじゃがいもが特売だったから、イモのパレードだ。これ目当てに隣町のスーパーまで走った。

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