(続編)俺について来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
そして、静香は手術を受ける事に同意してくれた。

手術の前日、静香は翔太といろいろな事を話していた。

疲れたのか翔太は早くに眠りについた。

「静香、全然心配いらないからな、眠っている間に終わって、
目が覚めたら以外と記憶がなくなっていないかもしれない」

「そうですね」

「それに、こんないい男忘れる訳無いしな」

「翔ったら……」

静香はクスクスと笑っていた。

こんな会話をすぐにでも出来る様になると疑わなかった。

そして手術の当日、翔太を幼稚園に送り届けて、俺はマンションで待機していた。

朝から何も喉を通らない。

静香本人の方が大変なのに、いざと言う時俺は無力さをしみじみ感じた。

こんなにも時間の経過を永く感じた事はなかった。

スマホを握りしめて病院からの連絡を待った。

そのうち翔太を迎えに行く時間になり、翔太が幼稚園であった事を

一生懸命話してくれていたが上の空で聞いていた。

静香、静香、手術が終わり、お前は俺を覚えているだろうか。

静香の中に俺との今までの思い出はあるのだろうか。

静香にはじめてキスをして、すぐに渡米した。

静香はアメリカに来てくれたにも関わらずすぐに日本に戻ってしまった。

日本に戻って来て、俺は静香をはじめて抱いた。

俺との結婚しか選択出来ないように避妊はしなかった。

俺の思惑通り静香は妊娠、出産した。

でも俺は静香の側にいてあげる事は出来ずに五年も連絡を取らなかった。

これからの俺の人生はきっと過酷な道のりだろう。

でも静香と一緒なら乗り越えられると疑わなかった。

しかし……
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