一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
バカだなぁ、私。
引き受けたはいいものの、本当にホールの仕事もできるだろうか。
体調不良でお休みしている友香ちゃんのことも心配だけれど、私が何とか乗り越えられるのかの方が心配だ。
「瑠莉ちゃん、ホールの仕事の確認したいんだけど大丈夫?」
「あ、はい」
ホール担当の先輩に声をかけられて、ついて行く。
先輩からは、席への案内の仕方、注文の取り方などなど一つ一つ教わる。
「レジはすぐ覚えるの難しいだろうから私が担当するね。接客もなるべく私ができるようにするから、主に食器を下げたり、テーブルを拭いたり、後片付けをお願いしようかな」
先輩は優しい。
突然接客は難しいからと役割を分担してやることになった。
一番接客が不安だったから、それはとても嬉しい。
「ありがとうございます」
これなら何とか1日を乗り越えられそうだ。