一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
レストランがオープンしてから3時間。
ここまでは先輩のサポートもあり、難なくやりきることができている。
これからがお昼時で1番忙しい時間だ。
言ってくれた通り、注文を取ったりするのは先輩がやってくれている。
しかし、それがなかなか上手くいかなくなってきているのがわかった。
店長も助っ人に入ってくれているが、忙しい時間帯を店長と先輩の2人で回すのはなかなか大変そう。
そうこうしているうちに、恐れていたことが起きた。
「すみませーん」
大学生くらいの2人組に呼ばれた。
ばっちりこちらを見ているから、私のことを呼んでいるのがわかる。
まだお水しかテーブルに置かれていないところからして、注文をしたいのだろう。
あいにく店長も先輩も接客中で、空いているのは私しかいない。
私にできるだろうか。
しかも、相手は男の人……
不安ばかりが募る。