一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
おままごとや鬼ごっこをしている間、琥珀くんは職員さんと話をしているみたいだった。
ここが俺の実家だと紹介してくれた琥珀くんにとってここの職員さんはきっと親のような人たちなんだと思う。
それなら積もる話もたくさんあるだろう。
そうこうしているうちにいつの間にかお昼になっていた見たいで、食堂に移動することになった。
今日のお昼はボロネーゼらしい。
食堂に着くと、とても美味しそうな匂いでいっぱいだった。
「瑠莉お姉ちゃん、一緒に食べよ!」
「うん、いいよ」
さっき仲良くなった4歳の咲希ちゃん。
手を引かれてテーブルに着いた。
「琥珀お兄ちゃんっ、瑠莉お姉ちゃんと仲良くなったよ!」
「そっか良かったな」
私より後から入ってきた琥珀くん。
なんだか久しぶりに会った気がする。
「瑠莉も楽しいか?」
「うん、今日連れてきてもらえて良かったよ」
これは本心。
どこに連れて行かれるのかドキドキしていたけれど、琥珀くんの家族のような人たちにたくさん会うことができてとても嬉しい。