一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを
「瑠莉!私も手伝うよ〜」
1限目の授業が終わり、黒板を綺麗にしようと立ち上がると、真っ先に友香ちゃんが私の元へと来てくれた。
「本当?」
「もっちろん!」
「すごく助かる!ありがとう、友香ちゃん」
いつも背の高い男の子に黒板消しはお願いしていたけれど、天地くんには頼めるような状況じゃない。
自分1人で日直の仕事をしようとしたけれど、背の低い私には黒板の上の方を消すのは、背伸びをしても届かず難しい。
だから、私よりも背の高い友香ちゃんが来てくれてよかった。
「友香ちゃんには上の方お願いしてもいいかな?」
「オッケー、任せといて」
2人で協力すれば、あっという間に綺麗になってしまう。
時間短縮にもなるし、本当に助かった。
友香ちゃんは今の時間だけじゃなくて、その後、2限目後も3限目後の休み時間も手伝ってくれた。
こんな優しい友達……ううん、親友を持って私は幸せ者だなぁ。
とってもハッピーな気持ちになって、思わず頬が緩んでしまった。