一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを



「それならいいけど……ちょっと優しくされたからって慎重に考えないとダメよ?アイツが優しさを持っているのはわかったけど、噂が嘘とは限らないんだから」



確かに友香ちゃんの言う通りだ。


優しいから悪い人じゃないかと言われれば、それはイコールではない。


優しい良い人のフリをした悪い人だってたくさんいる。



「大丈夫だよ。私、そもそも恋愛できない気がするし」



まず男の子と関われるようにならないと。


まだあの恐怖心を克服できていない私にとって、恋愛をるのはハードルが高すぎる。



「それもなぁ……瑠莉には幸せになって欲しいんだから」


「ありがとう、友香ちゃん」



ぎこちない笑みを浮かべながら答えると、友香ちゃんは心配だわとまるでお母さんのような反応をしていた。



「私も友香ちゃんには幸せになって欲しい」


「ん〜っ、もう大好き瑠莉!」



落ち着いたカフェにいることをすっかり忘れている友香ちゃんに抱きしめられ、またもや店内のお客さんから注目を浴びることになってしまった。




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