奇跡の泡沫。
第1章*緑川彩
桜
「あっ…」
私は、とんでもない事をしてしまった。
「ごめんなさい、桜さん…」
緑川彩、15歳。中学校生活最後の思い出…
~桜~
今日は、卒業式だった。
偶然寝坊して、偶然遅刻。
いつもは完璧な早起きで一番に学校に着いていた。
(…最悪だ、最後なのにっ!!)
その時、からだったんだ。
私の不運は…ここから始まった。
***
「本当に、ごめんなさい」
私は、通学路の端っこにいつも笑顔で綺麗に咲いている、長寿の桜を踏んでしまった。
綺麗な、一部の花びらを…。
踏んでしまった花びらは少ししおれていて、「あ、もう歳なのか…」と思うほどだ。
「彩っ!!あんた、何してんの!」
「紅流菜ぁああああっ!!」
私は、凄い勢いで紅流菜に飛びつく。
目の前には、一枚の花びら。
「あんたねぇ…。別に、花びらの一枚や二枚、どうでもいいじゃない。」
「だってぇ…」
私みたいな汚い人間が、踏んじゃったから。
「馬鹿じゃない?さっ、行くよ。私まで遅刻しちゃうじゃない」
紅流菜はそう言うと、私の腕を引っ張った。
私はそのまま、紅流菜に着いていった。
(後で、キチンと誤ろう…)
私は、とんでもない事をしてしまった。
「ごめんなさい、桜さん…」
緑川彩、15歳。中学校生活最後の思い出…
~桜~
今日は、卒業式だった。
偶然寝坊して、偶然遅刻。
いつもは完璧な早起きで一番に学校に着いていた。
(…最悪だ、最後なのにっ!!)
その時、からだったんだ。
私の不運は…ここから始まった。
***
「本当に、ごめんなさい」
私は、通学路の端っこにいつも笑顔で綺麗に咲いている、長寿の桜を踏んでしまった。
綺麗な、一部の花びらを…。
踏んでしまった花びらは少ししおれていて、「あ、もう歳なのか…」と思うほどだ。
「彩っ!!あんた、何してんの!」
「紅流菜ぁああああっ!!」
私は、凄い勢いで紅流菜に飛びつく。
目の前には、一枚の花びら。
「あんたねぇ…。別に、花びらの一枚や二枚、どうでもいいじゃない。」
「だってぇ…」
私みたいな汚い人間が、踏んじゃったから。
「馬鹿じゃない?さっ、行くよ。私まで遅刻しちゃうじゃない」
紅流菜はそう言うと、私の腕を引っ張った。
私はそのまま、紅流菜に着いていった。
(後で、キチンと誤ろう…)