零度の華 Ⅲ



痴漢や放火、事故などに興味はない

放火や事故に見せかけた殺人であるのであれば、興味が湧くものがあるだろうが、現場を見ることも出来ないし遺体を確認する事も出来ない為、知る由もない



あたしは鷹見が持ってきた仕事しか出来ないから、事実はこうだっただのあーだったのと追求する事も出来ないし、増してやそこまでして警察側の面倒を見てやる義理もないし肩入れしていない


自分から面倒事に首を突っ込む理由も、巻き込まれに行く必要もないからな


あたしが捕まり、仕事を受けるようになって、あれから2年程月日が流れた



他の犯罪は把握していないが殺人に関しては、犯罪の数が激減したとのこと


数日間で捕まえられていく犯人達を見て、世間は警察の進歩を感じたのだろう


人を殺したら捕まるという考えは、更に高まり殺人をする者が減って行ったということが分かる



警察の裏に殺し屋零(ゼロ)が潜んでいるなんて、誰も考えることも無ければ、疑うこともない





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