『お願いだから側にいて』~寂しいと言えない少女と孤独な救命医の出会い~
「あの、受診ですか?」
「はい」
さっき、診察室から顔を出していたイケメンに声をかけられた。
「受付は?」
「あぁ、これです」
ちょうど書き終わった問診を差し出すと、
「階段を踏み外したんですね?」
「はい」
私の話を聴きながら問診表に何か書き込みをする男性。
「それじゃあ、保険証出して受付を済ませてください」
「えっ」
「え?」
聞き返してしまった私に、男性も反応する。
「保険証、ありませんか?」
「いえ、あります」
でも・・・
私が躊躇っているのがわかったのか、男性が右手を差し出した。
どうやら出さない訳にはいかないらしい。困ったな。
保険証をだせば、名前も住所もわかってしまう。
それはまあ仕方ないとして、もし家に連絡するなんていわれたらめんどくさい。
「受付しないと、診察できないよ」
追い討ちをかけるように言われ、
「はい」
私は渋々保険証を取出した。
「はい」
さっき、診察室から顔を出していたイケメンに声をかけられた。
「受付は?」
「あぁ、これです」
ちょうど書き終わった問診を差し出すと、
「階段を踏み外したんですね?」
「はい」
私の話を聴きながら問診表に何か書き込みをする男性。
「それじゃあ、保険証出して受付を済ませてください」
「えっ」
「え?」
聞き返してしまった私に、男性も反応する。
「保険証、ありませんか?」
「いえ、あります」
でも・・・
私が躊躇っているのがわかったのか、男性が右手を差し出した。
どうやら出さない訳にはいかないらしい。困ったな。
保険証をだせば、名前も住所もわかってしまう。
それはまあ仕方ないとして、もし家に連絡するなんていわれたらめんどくさい。
「受付しないと、診察できないよ」
追い討ちをかけるように言われ、
「はい」
私は渋々保険証を取出した。