若社長は面倒くさがりやの彼女に恋をする
そのまま、どうぞと牧村さんを中に通す。牧村さんは今日も大きな袋を持っていた。でも、スーパーの白い袋じゃなく紙袋。
何が入っているんだろう?
「お邪魔します」
部屋に上がった牧村さんが台所に置いた紙袋をそっと覗く。
食材と……ミキサー?
スーツの上着を脱いでいた牧村さんがこちらを見て言った。
「今日はスムージーを作ろうと思って」
「……スムージー?」
って今日の夕飯?
私はよっぽど変な顔をしていたらしくて、牧村さんはクスッと笑みをこぼした。
「夕飯は別に作りますよ」
「……あ、そうですか」
「この前、ちょっと果物を買い込みすぎたので消費しておこうと思って」
「ああ、なるほど」
そういえば、冷蔵庫に果物が色々入ってた。
そっか、あれをスムージーにするのか。
気がつくと牧村さんはエプロンを装着し終えていた。
「響子さん、実は少し悩んでるんです」
「……はい?」
「スムージーは作りたいんですが、おやつには遅い時間です」
「ですね」
「でも、デザートに飲むには少し重いかな、と」
「ああ、確かに」
「明日の朝は……お仕事ですよね?」
そこまで聞いてようやく牧村さんの言いたいことが分かった。
「明日は仕事ですね〜」
確かに果物たっぷりのスムージーはお腹にどっしり来る。
今食べるなら明日の朝かなとも思う。
でもそれなら……
「日曜日は休みです」
「え、本当に?」
「はい」
「じゃあ、日曜日の朝かおやつにしましょう。バナナを凍らせておけばちょうど良いし」
牧村さんは嬉しそうに笑顔を浮かべた。
何が入っているんだろう?
「お邪魔します」
部屋に上がった牧村さんが台所に置いた紙袋をそっと覗く。
食材と……ミキサー?
スーツの上着を脱いでいた牧村さんがこちらを見て言った。
「今日はスムージーを作ろうと思って」
「……スムージー?」
って今日の夕飯?
私はよっぽど変な顔をしていたらしくて、牧村さんはクスッと笑みをこぼした。
「夕飯は別に作りますよ」
「……あ、そうですか」
「この前、ちょっと果物を買い込みすぎたので消費しておこうと思って」
「ああ、なるほど」
そういえば、冷蔵庫に果物が色々入ってた。
そっか、あれをスムージーにするのか。
気がつくと牧村さんはエプロンを装着し終えていた。
「響子さん、実は少し悩んでるんです」
「……はい?」
「スムージーは作りたいんですが、おやつには遅い時間です」
「ですね」
「でも、デザートに飲むには少し重いかな、と」
「ああ、確かに」
「明日の朝は……お仕事ですよね?」
そこまで聞いてようやく牧村さんの言いたいことが分かった。
「明日は仕事ですね〜」
確かに果物たっぷりのスムージーはお腹にどっしり来る。
今食べるなら明日の朝かなとも思う。
でもそれなら……
「日曜日は休みです」
「え、本当に?」
「はい」
「じゃあ、日曜日の朝かおやつにしましょう。バナナを凍らせておけばちょうど良いし」
牧村さんは嬉しそうに笑顔を浮かべた。