若社長は面倒くさがりやの彼女に恋をする
「お口に合いましたか?」
手を洗って、できあがったつみれの種を持って響子さんの元へと向かう。
「ムチャクチャ美味しいです」
もしかして、今日一番の笑顔かも知れない。
食べ物の威力、すごすぎじゃなかろうか?
「それは良かったです。つみれもすぐ煮ますね。その前に二杯目はいかがですか?」
「お願いします」
どれも美味しそうに食べてくれていたので、先ほど同様にバランス良く全ての具材を盛り付ける。
「手際、良いですね」
「そうですか?」
響子さんにとんすいを渡したら、ガスコンロの火を強めて、スプーンですくったつみれを落とし入れる。
最初の一つを落としたところで、響子さんが、
「やります」
と手を伸ばしてきた。
「良いんですか?」
「むしろやりたいです」
響子さんは真顔で言う。そっか、つみれ好きだって言ってたもんな。
「じゃあ、お願いします」
と、ボウルとスプーンを渡すと、響子さんは楽しそうにつみれを落とし始めた。
「あ、牧村さんも食べてください。私、その間に、つみれ煮ておくんで!」
私が野菜をとんすいに移して食べ始めると、響子さんは
「はい、どうぞ」
と早速火の通った、つみれを僕の器に入れてくれた。
うわっ、なにこれ、ダメだ、まるっきり夫婦だろ!?
喜びでどうかなりそうだと思いつつ、ここでおかしな言動を取って全てを台なしにしないように、全身全霊で理性を呼び戻した。
手を洗って、できあがったつみれの種を持って響子さんの元へと向かう。
「ムチャクチャ美味しいです」
もしかして、今日一番の笑顔かも知れない。
食べ物の威力、すごすぎじゃなかろうか?
「それは良かったです。つみれもすぐ煮ますね。その前に二杯目はいかがですか?」
「お願いします」
どれも美味しそうに食べてくれていたので、先ほど同様にバランス良く全ての具材を盛り付ける。
「手際、良いですね」
「そうですか?」
響子さんにとんすいを渡したら、ガスコンロの火を強めて、スプーンですくったつみれを落とし入れる。
最初の一つを落としたところで、響子さんが、
「やります」
と手を伸ばしてきた。
「良いんですか?」
「むしろやりたいです」
響子さんは真顔で言う。そっか、つみれ好きだって言ってたもんな。
「じゃあ、お願いします」
と、ボウルとスプーンを渡すと、響子さんは楽しそうにつみれを落とし始めた。
「あ、牧村さんも食べてください。私、その間に、つみれ煮ておくんで!」
私が野菜をとんすいに移して食べ始めると、響子さんは
「はい、どうぞ」
と早速火の通った、つみれを僕の器に入れてくれた。
うわっ、なにこれ、ダメだ、まるっきり夫婦だろ!?
喜びでどうかなりそうだと思いつつ、ここでおかしな言動を取って全てを台なしにしないように、全身全霊で理性を呼び戻した。