モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
休み時間のチャイムが鳴った途端に教室を飛び出して先輩の教室に向かう。
後ろの扉からヒョコっと顔を覗かせると先輩を発見。
相変わらず窓の外を見ていて、その横顔がすっごく……かっこいい!
ほわわ〜んと見ていると……
ドンっと誰かと肩がぶつかった。
振り返ると朱里先輩。
「あ、ごめんねー?見えなかったみたい」
「ふふ」と妖艶に微笑む先輩だけど、いかにもワザとらしい。
そのまま私が声をかけるより先に渚先輩の元へ駆け寄っていく。
「なぎさぁ。渚にブラウニー作ってきたの!良かったら食べて?」
ジャーンっと効果音が付きそうなほどのテンションで手作りブラウニーを渡す朱里先輩。
「マジ?」
「うん!渚のために作ったんだよ」
えへへと笑う朱里先輩はどこからどうみても渚先輩の「彼女」みたいですっごく可愛い。