モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「いくらなんでも先輩の過去に踏み込みすぎました。彼女でもないのにこんなこと…調子乗ったなって後悔してます」


「…俺もごめん。言ったあとすげー後悔したんだけど、なんでか謝れなくって。だから悪かった」



少しだけ不貞腐れたように首に手を置いて、目線を外す先輩がちょっとだけ……いや、かなり可愛くみえた。

なんていうか可愛いっていうか。


結構意外だった。



「それと…もう1個言いたいことがあるんです」


「なに?」



目を合わすことすら勇気が出ない私だったけど、今回ばかりはちゃんと目を見つめて言う。


自然にスカートを握る拳に力が入る。



「前に先輩は気まぐれだろ?って言ったじゃないですか、私に」



裏庭でのベンチでの出来事。



「…」


無言な先輩だけど、特に気にせずに話を続ける。
< 106 / 203 >

この作品をシェア

pagetop