モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい

すれ違う生徒たちは訝しげに私を見てくるけど、今のわたしにはそれを気にする余裕すらなくて。



片思いってこんなに辛かったっけ…？？

ずっと先輩だけを見てきたから余計に辛いんだろうなぁ…。



学校からの帰り道。

やけに長く感じる道のりを1人で歩いていると



ポツリ…


あれ？雨？



気づいたときにはザーっと大雨が降ってきて、さらにわたしの気分が下がる。


走る気力すらなくてただただ1人ぼっち。



先輩と終わっちゃったんだ、よね。



〜っキツイなぁ。

なんでこんなに好きになったんだろう…？


わからない…わからないよ〜っ！



再び涙が溢れ出してきたけど、涙と共に地面に流れ落ちる。


　
「ふぅ…っ先輩、渚せんばい…」

地面にしゃがみ込むと、自然と水溜りが出来上がる。



しばらく泣いていると……


雨が止んで、わたしに落ちる影。