モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
げっ…な、渚先輩と朝陽先輩だ!

なななんでよりによって今日くるの!?



咄嗟にガバっと教科書で顔を隠すけど、あいにく扉に近い席に座ってるからバレバレ。



「2人も勉強かぁ。じゃあ俺たちも一緒にやろうぜ」


目の前の椅子にドガっと座る朝陽先輩とは反対に、渚先輩はわたしを一瞥するとそのまま去って行ってしまった。


あっ、やっぱり避けられる…よね。



そもそも私がそんなこと言ったからなんだけど、ちょっと傷つくっていうか。

想像以上に過酷なことを言ってしまった……。



「おい、渚!」

朝陽先輩が呼び止めるけど、応じることはない。



「マジか。あいつ無視しやがった」


グチグチ言ってる朝陽先輩だけど、私たちと一緒に勉強するつもりみたい。



「……ってか、なんかあったの?渚先輩と」


しばらく集中して勉強していたとき、突然アズがそんなことを呟いた。



やっぱり勘が良いアズは気づいちゃったかぁ。
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