モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
意を結したわたしは立ち上がってそう言った。



「ええ。行ってらっしゃい」




私の部屋の扉を乱暴に開けて、制服に着替えて〝ある物〟を手に急いで学校へと向かう。



「はぁっはぁっ」

疲れた、けどもう私は決めたの!


渚先輩に一途になるって。


もう何も弱音なんか吐かない。



今までは両親と蒼井くんの両親に背くのが怖かったけど……それじゃダメなんだって気付かされたから。



ー…ガラガラっ

2年2組の教室の扉を開いたけどもう誰もいなくて静寂な雰囲気に包まれていた。


っやっぱりいないよ。



それも無理はない。

だってもうとっくに終業式は終わっていてみんなはもう帰ってるはずだから。



〜っこうなったら先輩の家に行くしかない、よね。



先輩のお家はすでに把握済み。
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