モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
前にしつこく追いかけ回してたときに分かったことだから。



学校から一直線に走って向かう。


ピンポーン…

っっお願い、出て!



もう冬だというのにおでこには汗が滲んできて、息も乱している。



シーン……と物音1つも立たないから居ないかなって思って諦めて帰ろうとしたとき。




_ガチャ

玄関の扉が開いた。



出てきた人物が私の存在に気づいて、目を大きくさせて驚いている。



「…莉愛?」


「っ渚先輩!」



なんでいんの?って顔してるけど今の私にはそんなことに答えてる暇はなくって、思いっきり抱きつく。



あ〜久々の渚先輩だっ!

ちょっと甘い香りが本当に大好き。



「会いたかったです〜!」


「はっ、なにして…っ」
< 140 / 203 >

この作品をシェア

pagetop