モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
離れまい!とキツく抱きしめたけど、やっぱり男の人の力には敵わなくてベリっと剥がされてしまう。



む〜っとほっぺを膨らませながら睨んだら「なんだよ」って冷たく言われちゃった。


ちょっとだけ、いやかなり新鮮な気持ちになった。



前まではこんなこと日常茶飯事だったんだけどね〜やっぱり時間が経つって怖い!




「あの、渚先輩」


「なに?つーかなんでここにいんの?」



も〜……少しは黙ってくださいよ。

こっちは言いたいことがあって一目散に走ってきたのに。



「お誕生日おめでとうございます!」


ジャーンっと持ってきた誕生日プレゼントを見せびらかす。



「え」と固まってる先輩を押し退けて家に侵入した。



迷わず渚先輩の部屋にお邪魔する。




「ちょ!…待てって」


嫌だこった!

もうたーくさん待ったから、今回ばかりは絶対に待たない!

べーっと先輩に向かって舌を出す。



だって外であれこれするのも違うなーって思うし、別にもういいよね?
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