モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「…先輩?どうしました?」


ヒョコっと顔を覗き込むとバツが悪そうに顔を逸らされた。


……なーんかある日、飼ってるペットに反抗された気分。



心を痛めた私とは反対に「可愛すぎんだろ」って先輩が呟いてたいたことなんかは知らない。



「なんでもねーよ。ほら、早く行くぞ」


スタスタと先を歩く先輩に必死でついていく。



「あ〜!待ってくださいよぉ」



ガタンゴトンと電車に揺られるわたしたち。

乗り換えは2回でまぁまぁ人混みになってきた。


私たちは今立ってるんだけど…すごい距離が近い!



扉近くの手すりに私を守ってくれるように立ってくれていて、上を少し向いたら鼻がぶつかりそうなぐらい。


ヒールで身長を盛っているから一段とそう感じちゃう。




停車駅に停まって、出発しようとガタンっと大きく揺れたとき_
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