モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「っあ…!」

思わず勢いあまって先輩の方に倒れてしまいそうになった。


そんな私をポフっと受け止めてくれて抱きしめられたような体制。



ドキドキッ

っや、やばい!近すぎて無理なんですけど…!


今までで最大級に近距離。


「ご、ごめんなさい!」


そう言って離れようとしたけど、なかなか離してくれない。


「先輩?」

上を見ると少しだけ頬を赤らめた先輩がいた。



もしかして……照れてる!?

耳も少し赤いしそうにしか見えない。



「こっちみんなバカ。…そんなことより人多いからちゃんと俺に掴まってろよ」


「っは、はい」



その後も沢山の人が乗り降りしてきて電車に乗ってるだけで窒息死しそうだったけど、先輩がずーっと守ってくれていたから全然楽だった。


やっぱり渚先輩ったら優しいなぁ。

私の思った通り!


初めて会った日からそんな予感はしていて、だからこそこんなにも大好きになったんだよね。
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