モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい

はぁっはぁっと息を乱していて少し汗も滲んでいる。



先輩がなんでここに…!?




「君は一体だ_「っなに勝手に消えてんだよ」


蒼井くんの言葉を遮って渚先輩がそう言いながら近寄ってくる。



〜っ先輩



「バカか!…自分だけ言いたいことは言って帰ればそれで済むって思ってんの?」


「…っ」


「俺のこと追いかけ回してきたくせに今更離れられると思うなよ」



グイっと腕を引っ張られて、そのままチャペルを抜け出す。



ドレスはすっごく走りにくいけど渚先輩の熱い体温が手から全身に伝わってきて、そんなことはどうでもよかった。




チャペルを抜けて大広間に出た頃。



「せ、先輩!もうそろそろ…いいんじゃないですか?」



さすがにここまで来たら誰も来ないと思うし、あまり離れすぎてもドレスだから人目についちゃう。
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