モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
泣き喚きながら必死に抱きつく私を、なだめるように渚先輩の腕が背中にまわった。



「莉愛は?俺のことどう思ってんの?」


グスっ…ふぇ、知ってるくせに。
先輩のイジワルぅ。

今まで散々好きだって言ってきたのに。


まだまだ足りないの?


それでも、やっぱり私は_



「好き…です!渚先輩が大好きですっ」


「ん、えらいえらい。いい子じゃん」


不器用ながらに私の頭を撫でる先輩の手が優しくて、もっともっと涙が溢れてきた。

〜っ先輩ぃ。



やっとのことで涙が引っ込んできたとき。



「莉愛?」


複数の人の気配と共にお母さんたちがやってきた。

その中には蒼井くんの姿があって両家で勢揃い。



「お母さん……」

ゴクっと息を呑む。


ここからが肝心なところ。
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