モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「は、バカっ離れろよ!」


咄嗟に振り解こうとする先輩だけど、そんなのわたしには一切通用しない。



「ぜーったい離しません!」


ぎゅ〜っと先輩の首が締まるんじゃないかってぐらいに抱きしめる。



ずっとこのままがいいなぁ……


渚先輩さえ良ければ一緒にいるのに。



先輩といると時に私に「婚約者」がいることを忘れさせられる。




ー…好き、だけど好きになっちゃいけない人。



それが1番難しくてどうしようもない恋。



ねぇ先輩。

だーいすきです!


何回言ったって伝わらないから、何回言ってもいいですよね?



「あと3秒で離れないとハチマキ交換してやんねぇぞ」


「…えっ」


「さーん、にー、いー…「はは離れます!」



バッと一瞬で離れて距離を取る。


もう〜…いまいい感じだったのに!

先輩ったらムード壊したがり屋なんだから。
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