モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「やっぱり。ハッキリは言えないんだけど、渚の家庭環境って複雑なの。だからあまり刺激しないで欲しいんだよね」


「そう、だったんですか」



全然気づかなかったよ。

いつも満更でもない態度取るからそんなこと1ミリも考えなかった。



「今度渚に聞いてみたら?」

「えっ!」


そんなことしたら嫌われるんじゃ…?



「ふふっわたしの予想だけど、渚は莉愛ちゃんになら話すんじゃないかなぁ」



「えぇ、そうですか?」


「うん。渚のことずっと前から知ってるからそれぐらい分かるよ」



こんなこと思いたくなかったけど、なんでか「昔からの仲」を見せつけられた気がした。

でも渚先輩と朱里先輩は幼馴染なんだもんね…!


そりゃあ仕方ないよ。



私と違って何年もずっと一緒にいたんだもん。


私みたいに入ってすぐ恋に落ちてそこから追いかけるのと、生まれたときから一緒なのとは全然意味が違うから。
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