モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
ここからは大真面目な話。
「あの、先輩」
「…何?」
「昨日のことなんですけど」
「…」
「ご家族のこと知りたいです」
•••
パクパクとおかずを口にしていた渚先輩の手は止まり、静まり返る。
「私もっと渚先輩のこと知りたいんです…!だから、教えてください」
俯いていてどんな顔してるのかは見えないけど、私の気持ちは本当ですよ。
好きだからこそ全部知りたい。
だからー…
だけど、先輩が言った次の言葉はわたしの期待を盛大に裏切った。
「莉愛には関係ない」
えっ……
まるで時間が止まったかのよう。
「だから気にすんな」
まるで「これ以上頭突っ込むな」って言われた気がして、しばらく放心状態だった。