モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
でも、それでも私は渚先輩のことを知りたい……!

ちょっとでも近づきたいんです。



「先輩、わたし先輩の支えになりたいんです。中途半端な気持ちでこんなことしません…!」


自然にグッと手に力がこもって全部の想いを伝え切った気分。




「…分かった。じゃあ簡潔に言うわ」


「は、はい!」



だけど……

私が思っていた以上に重くて、言葉に表せないほど残酷だった。



「俺が小さいときに親父が不倫して、そのストレスで母さんは数ヶ月後に死んだ。今は親父と2人暮らしだけど、俺は許すつもりはねぇよ」


•••

衝撃すぎて何も言えない_いや、言えるような内容じゃなかった。



まさかそんな過去があったなんて驚きだったし、ましてやそんなに残酷だったなんて。




唖然としている私を冷たく見下ろす先輩。
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