モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「朱里、先輩?」


そう。
朱里先輩だった。



「なんでここに……」


「ごめんね。盗み聞きするつもりは全然なかったんだけど、たまたま通りがかったからさ」



そう言いながら私の隣に腰を下ろす。



「莉愛ちゃんには悪いことしたなって思ってる」


申し訳なさそうに眉を下げる朱里先輩。

えっ?
それってどう意味、?



「最初からこうなるって分かってて、莉愛ちゃんにそうするように仕向けたの」



「……え」



「だって全然気づかないんだもん。どれほど自分が渚に釣り合ってないかー…先輩が教えるべきでしょ?」



そう言って妖艶に微笑む朱里先輩が_

なんでか別人のように怖くみえた。



「ふふっでも良かったぁ。私ね、渚のことがずっと前から好きなの。もちろん渚のお母さんが亡くなったときだって傍にいたの。…なのに、あんたみたいな平凡な女に横取りされるとか……わたしのプライドが許さないんだよね〜」


な、なにこれ。

本当に朱里先輩……?


この前と全然雰囲気が違くて正直怖い。
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