モテすぎる先輩からめちゃくちゃに愛されたい
「でも告白って今まで何回もしてきたよ?」



「好き」っていえば必ず「無理」の一点張りだったし。

そもそも告白すらさせてもらえないんじゃ?



渚先輩なら……うん、全然あり得ると思うけどなぁ。




「莉愛ってばほんとに手の施しようがないよね。告白っていってもどさくさに紛れてるだけでしょ?」


うげっ言われてみればそうかも?



流れで「好きですー!」とか「付き合ってくださぁい」って流ればっかりでちゃんと伝えたことはなかった。



「だからさ、ちゃんと雰囲気だして言ってみれば?ほら良く言うじゃん。雰囲気づくりが勝利への近道だって」


ほうほう。
アズは結構詳しいねぇ、こういうの。

私なんかとは大違い。


いつもポジティブ思考だけどなぜか渚先輩に限ってはネガティブになっちゃうんだよね〜。




「よし決めた!私……渚先輩にちゃんっと気持ち伝える」



意を決して伝えることに。

ちゃんと伝えられるかな?って不安で、胸がドキドキするけど…このまま先輩と距離が空いたままは嫌だから。
< 99 / 203 >

この作品をシェア

pagetop