私の愛は···幻

泰人が、副島に多額のお金を
渡していた為
泰人の資産は、別荘と車3台だけ。
自宅も抵当に入っていた。


「グロリアさん。
一度、堂基家に戻ります。」
と、言う顧問弁護士に
『構いませんよ。
この三人に、この書類に
署名をお願いします。
あっ、忘れていました。
私と彼らの費用も請求させて
もらいます。
早くしないと一日、一日
費用が増えるだけですよ。』
と、言うと
顧問弁護士は、取り敢えず
花奈も連れて四人で堂基家へ。

黙ったままの泰人に変わり
顧問弁護士の榊が
菫に報告をする。

健人は、俯いたまま
花奈は、何かいいかけては
口を閉じていた。

話を聞いて
「どうして·····こんな事に·····」
と、言う菫に
グロリア弁護士から
言われた話を続けて伝える。

泰人が二千万
健人が五千万
花奈が一千万

菫は、別荘を直ぐに売るように
手配をさせ、車も査定させた。
自分の実家に連絡をする。

菫も資産家のお嬢様だが
家や会社は、兄が継いでいる
菫には、別荘と土地、預金を
贈与されているが。

菫は、その別荘も土地も手放す。

泰人の別荘、車を3台売り
菫の別荘、土地で
約ニ億が用意された。
その中から
二人分を直ぐに支払う

花奈は、私のは?
と、思うが
「自分がやった事は、
  自分で対処しなさい。」
と菫に言われた。

花奈は、父親に出して貰うが
全然足りずにあちこちで借りて
支払った。

早くしないと
あの弁護士の費用も
請求されかねない。

花奈は、自分も払わないと
行けないのに逃げ腰だった。

支払いを終わらせて
顧問弁護士の榊さんが
グロリア弁護士に
連絡をして
直ぐに折り返しの連絡があった。
『確認できました。
それでは、私達の費用請求を
私の口座にお願いします。』
その請求金額は、
三千万円だった。

これで一億は消えた。

アルフレッドは、
『私達は、アメリカに戻り
ミロ様に報告せねばなりません。
私への支払いを確認しましたら
あなた宛に領収書を郵送致します。
最後にもう一枚書類を
あの方々五名に署名してもらい
私に送付して下さい。

早急に。
ミロ様をこれ以上
怒らせることがないように。

ミロ様は、あの五名を
根こそぎ抹消したいと
お考えでしたが
妹君のKOTO様が
天音様のお気持ちを考慮して
何とか残して欲しいと
ミロ様にお願いしたのです。』
と、言われて
榊は、身震いしたが
「さっそく。」
と、伝えると
アルフレッドは、
『ああ、言い忘れてました。
その書類は、別の者が
元、堂基家に届けますので
宜しくお願いしますね。』
と、言われると
全ての人を連れてビルから
去って行った。
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