私の愛は···幻
🎹意識を失い····目覚め
『········ア·····ル········?·····』
はっと顔を上げて天音を見ると
天音の目が開いていて
思わず、天音を抱きしめた。
俺の目元にフラフラと手を伸ばし
拭こうとしてくれている?
その手を取り
『····良か·····った······』
と、言うと
『······ゴ·····メンネ······』
と、言う天音に
『もう、絶対に離さない。
絶対にだ。いいな。』
と、言うと
頷いてくれたから
『皆、心配してるから。』
と、言ってドアを開けて
皆を呼んだ。
温斗、おばあさまが駆けつけ
天音を抱きしめていた。
皆、涙を流している。
温子さんも来て
ボロボロ涙を流している
良さんは、ルーカス先生に
電話をしてから来て
『良かった。本当に良かった。』
と、何度も言われていた。
ルーカス先生が見えて
簡単な診察をして
明日、病院で検査となった。
翌日は、アルと温斗とおばあさまと
病院へ。
常に私を抱き上げて
検査室に運ぶアルに
恥ずかしくて
『車椅子でよいよ。』
と、言うが
アルは、きいてくれずに
温斗は、苦笑い
おばあさまは、
『歩くのは、無理だから
大人しくしていなさい。』
と、ニコニコしながら
言うから········
色んな検査の後
産婦人科の検査も行われたが
異常はなかった。
おばあさまは、安心したのか
フラリとなり温斗か支えていた。
『おばあさま、ごめんなさい。
心配ばかりかけて。』
『あなたが、天音が、
元気なら、私は嬉しいの。
だから、謝らないで。』
と、言われた。
そんな私の頭を撫でるアル
温斗は、微笑んでくれた。
今から、しっかり食べる事と
歩く、動く、リハビリを
頑張る事を先生と約束をした。