私の愛は···幻

🎹日本へ


日本へ到着すると
直ぐにタクシーでホテルへ。

ライラは、飛行機の中で
少しだけ泣く事もあったが
スタッフの人や温子さんのおかげで
楽しそうだった。

アルは、何度も連絡をしてきて
私も温子さんは、笑ってしまった。

到着してホテルに入り
アルに到着を知らせると
ホッとした声で。
心配させてしまったと
つくづく思うが
この機会以外
日本へ来ることはないと
思っているから
ごめんね、と心の中で
何度も伝えた。

京子先生にも
日本へ到着した事は連絡した。

明日は、音楽大学へ行き
京子先生へ花束を渡す。
大学側からの願いでもあった。

退職後は、ピアノ教室の経営と
ご主人とゆっくりされるとの
事だった。

日本食を温子さんと二人で
堪能しながら
ライラと三人でゆっくり過ごした。

アルやおばあ様、温斗が心配する
ような事は起きなかった。
ライラを胸に抱いているのと
温子さんがいてくれるからだと思う。
本当に私は優しい人達に囲まれている。
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