私の愛は···幻

🎹嬉しかった


『アル?』
と、言うと
『だって、心配だったから。』
『先生も知ってらした?』
と、京子先生を見ると
笑いながら
『あの神の手を持つと言われる
アルフレッド・ブレンデルが
来日するとなれば
大切な教え子でも内緒にするわよ。』
と、言うから皆で笑った。

ライラもニコニコしている。
温子さんも知らなくて
呆れるやら喜んでいるやら。

学長は、凄く喜んでいて
生徒の皆さんは
興奮が中々おさまらなかったらしい。

私達は、先生方と少し話し
ウォルトン家の
プライベートジェットへ向かい
アメリカへと。

ジェットの中で
パパ好きのライラは、
パパの膝に座り
ご機嫌が良かった。

『アル、ありがとう。
先生にとって思い出深い一日に
なったと思うの。』
と、言うと
『黙って来てごめんね。』
と、申し訳なさそうに言うから
首をふりながら
『うふふっ、愛してる。』
と、言うと目を開くアル

『俺も愛してる。もちろん
ライラも好きだよ。』
ライラの頭にキスをしながら
ライラにも伝える。

温斗からラインが来て
《ヘタレが自分で動いたから
あまり、怒るなよ。
スケジュール調整するの
大変だったはずだから。》
と。

怒れないよ。
皆さん、あんなに喜んでくれたから。
私も嬉しかったし。
と、温斗にラインしたのは
言うまでもない。
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