Rainbow Moon 〜操遇〜
事故か殺人事件か?
殺人罪か死体損壊罪か殺人未遂罪か?
異例で異常な事件に、捜査が行き詰まる。
調査報告が続く。
「笹原信雄といたのはやはり、アシスタントの若林涼音であることが、確定しました。落雷により、会社のパソコンサーバがクラッシュし、二人は駅前のネットカフェで急ぎの仕事を済ませた様で、カフェの防犯カメラに映っていました。店を出た時間は、事故発生の7分前です」
店に入った映像、会計時の映像、店を出た二人の映像が映される。
(んっ?)少し身を乗り出す咲。
それに気づき、目を細める富士本。
「これは…社内の噂ではありますが、二人は不倫関係にあった様です」
「噂はいい、確実な事実を…」
「まず間違いないわね」
咲が、三上の言葉を遮る。
「涼音のシャツのボタンよ。入る時は二つ外れて胸元が覗けるくらい。でも出る時は一つ外し…かと思ったら、掛け違えてるわ」
慌てて映像を見直す。
「確かに。でもそれだけじゃ」
「私みたいに胸があるとね、慌てて下から掛けてくと、一つ飛ばすことがあるのよね〜」
慌てる理由はかなり違うのだが…💧
「つまり、ラブラブのペアシート内で、少なくとも3つ目…いや、4つ目までは外したってこと」
男どもが生唾を飲み込むのがわかった。
「お前ら、何見とれてんだ!」
2つ目まで外した咲の胸元への視線を、富士本が一喝する。
「ストップ!」
リピートしていた映像を咲が止める。
「笹原の襟先をアップできる?」
パソコンを操作する操作員。
「血だらけのシャツじゃ気付かなかったけど、決定的ね。恐らくは彼女、わざと着けたんじゃないかしら」
襟先の少し下に、赤いものが見えた。
「多分雨なんかじゃ落ちないわよ」
「鑑識班!」
「はい!」走って出て行く。
「でもそれだけじゃ、ただ不倫を暴いただけなんだよね〜。千佳と七海は?」
完全に指揮っている咲。
当の本人には、そんな気はないのだが…
殺人罪か死体損壊罪か殺人未遂罪か?
異例で異常な事件に、捜査が行き詰まる。
調査報告が続く。
「笹原信雄といたのはやはり、アシスタントの若林涼音であることが、確定しました。落雷により、会社のパソコンサーバがクラッシュし、二人は駅前のネットカフェで急ぎの仕事を済ませた様で、カフェの防犯カメラに映っていました。店を出た時間は、事故発生の7分前です」
店に入った映像、会計時の映像、店を出た二人の映像が映される。
(んっ?)少し身を乗り出す咲。
それに気づき、目を細める富士本。
「これは…社内の噂ではありますが、二人は不倫関係にあった様です」
「噂はいい、確実な事実を…」
「まず間違いないわね」
咲が、三上の言葉を遮る。
「涼音のシャツのボタンよ。入る時は二つ外れて胸元が覗けるくらい。でも出る時は一つ外し…かと思ったら、掛け違えてるわ」
慌てて映像を見直す。
「確かに。でもそれだけじゃ」
「私みたいに胸があるとね、慌てて下から掛けてくと、一つ飛ばすことがあるのよね〜」
慌てる理由はかなり違うのだが…💧
「つまり、ラブラブのペアシート内で、少なくとも3つ目…いや、4つ目までは外したってこと」
男どもが生唾を飲み込むのがわかった。
「お前ら、何見とれてんだ!」
2つ目まで外した咲の胸元への視線を、富士本が一喝する。
「ストップ!」
リピートしていた映像を咲が止める。
「笹原の襟先をアップできる?」
パソコンを操作する操作員。
「血だらけのシャツじゃ気付かなかったけど、決定的ね。恐らくは彼女、わざと着けたんじゃないかしら」
襟先の少し下に、赤いものが見えた。
「多分雨なんかじゃ落ちないわよ」
「鑑識班!」
「はい!」走って出て行く。
「でもそれだけじゃ、ただ不倫を暴いただけなんだよね〜。千佳と七海は?」
完全に指揮っている咲。
当の本人には、そんな気はないのだが…