明日が終わる、その時まで【完】
「よかったら家に寄っていくかい? たいしたものは出せないけど、それでもいいなら」
「いいんですか? じゃあ、遠慮なくお邪魔します」
予定変更。
「おいっ佐野」
「いいじゃん。時間はあるんだからさ。私、おばあちゃんのご飯食べたいし」
柴田のためっていうか、私がおばあちゃんのご飯食べたいし、おばあちゃんも柴田に会えて嬉しそうだし。
「……勝手にしろ」
「勝手にする」
こうして、私と柴田は予定を変更して、柴田のおばあちゃん家にお邪魔することになった。