明日が終わる、その時まで【完】





その後、おばあちゃん家の掃除や片付け、さらには畑作業を手伝っていたら、あっという間に日が暮れ始めて、結局その日はおばあちゃん家に一泊させてもらうことになった。


私はパパに連絡を入れたけど、柴田はお父さんにも佳代子さんにも連絡を入れている様子はなかったのに、おばあちゃんには「親父には言ってるから」なんて嘘をついていた。


柴田のお父さんと佳代子さん、息子が家出して、心配してるかな? 心配していてほしいな。


柴田はおじいちゃんの仏間で、私はおばあちゃんの部屋で一緒に眠った。


おばあちゃんは部屋の電気を消す前に、


「晶ちゃん、これからも大吾と仲良くしてやってね」と言った。



私は迷うことなく「はい」と答えて、目を閉じた。




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