明日が終わる、その時まで【完】


あっ、まっつんも同じクラスだったんだ。

洋介も、あっちゃんもいるじゃん。


1年生の時に同じクラスだった子や、中学が一緒の男子もいた。

一人一人はみんな本当はいいやつなのに、こんな行動に出るなんて、柴田大吾に崇拝しちゃって、本当におかしくなっているようだ。


教室に入ってくる男子たちを見つめていると、一番最後に見知らぬ男が教室に入ってきた。


「小春、あれ」


私は小声で小春に目配せした。

小春は声を上げることなく小さく頷いた。


なるほど、あれが柴田大吾か。

めちゃくちゃ綺麗な顔してるなぁ。

奥二重の切れ長の目に、スッと真っ直ぐ通った鼻筋といい、シャープな輪郭も、どの角度から見てもすごく綺麗で、ミーハーな亜美と梨花が相当しつこく食いついただろうことが安易に想像できる容姿だった。

身長は私より10センチ以上高いかな? 170センチ後半くらい?

顔が小さいから大きく見えるけど、実際はそこまで長身ではないと思う。


小春の言う通り、柴田大吾は私が生きてきた16年で一番の美少年だった。


小春は柴田大吾の冷たい目が怖いって言っていた。

確かに目つきは悪いけど、私は怖いとは思わなかった。

私には、柴田大吾の目が……――
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