明日が終わる、その時まで【完】
「小春ー」
「晶ちゃん、お疲れさま。最後、かっこよかったよ」
試合を終えたばかりの私を笑顔で迎えてくれる小春。
あー可愛い。めっちゃ可愛い。
疲れとんだ。
小春の隣に座ろうとした時だった。
――キラッ。
「?」
視界の左側に、一瞬だけ、光を感じた。
太陽は私の右上、左側には校舎がある。
日差しが強い時は、校舎の窓に光が反射して、見る角度によっては眩しさを感じることはあるけど、今日は日差しも強くないから、窓に光が反射するほどではない。
「晶ちゃん? どうしたの?」
「いや、ごめん。気のせいだと思うんだけど、なんか校舎の方からちょっと眩しい光を感じて」
「眩しい光?」
「うん。あっちの方で」
私は光を感じた方向を指で示した。
キラッ。
「あっ、やっぱり! また光った」
見間違いじゃない。
やっぱり光ったのが見えた。
多分、窓が開いているあの教室だ。