明日が終わる、その時まで【完】



Bを何かを考えるような素振りをして、

かと思えば、ずっと黙っている柴田に、突然こう告げた。



「大吾、俺ら帰るわ」


「えっ、もう帰んのー? 大吾、じゃあなー!」



BはAを連れて大橋の方に歩いていってしまった。




「おいっ」




そんなAとBの姿に、ようやく慌てたような声を上げる柴田。

AとBは柴田を無視して、あっという間に大橋を渡っていってしまった。



< 55 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop