明日が終わる、その時まで【完】
「……お前マジでイカれてんな」
「ねえ、それ褒めてるでしょ?」
「どう考えても褒めてねーだろ」
「いや褒めてるね。イカれた女ってなんかいいじゃん」
「……お前のせいで人生狂わされる」
「いやー、女冥利に尽きるわ」
「……」
「はいはい、黙るのなしだよ。相棒」
「誰が相棒だ」
「誰って柴田しかいないでしょ」
「お前の相棒なんて心臓何個あっても足りねえよ」
「あんた私のことなんだと思ってるの?」
「〈とんでもねえ女〉」
「ねえ、それ褒めてるでしょ?」
その日を境に、私と柴田の関係性は変わった。
ただのクラスメイトから、過去の事件を共に追う相棒へ。
柴田のお母さんが本当に自殺だったのかを確かめるべく、私と柴田による捜査が始まったのだ……――