明日が終わる、その時まで【完】
「大吾と佐野さん、何を企んでいるの?」
「おい、人聞き悪い言い方すんなよ」
「だって、大吾と佐野さんのコンビが考え込んでるって、絶対健全なことじゃないよね」
「ちょっと、こら、福沢くん、それどういう意味かな?」
爽やかに笑いながら毒吐いて。
福沢くんってただの真面目少年だと思っていたけど、柴田と幼馴染なだけはある。
私は福沢くんに計画を喋っていいかどうかを確認するために、柴田に視線を投げた。
柴田は勝手にしろと言わんばかりにふいっと視線を逸らした。
「ここだけの話……再捜査することにしたの」
「再捜査って……まさか、おばさんのっ!?」
さすが福沢くん。話が早い。
「うん。本当に自殺だったのか、徹底的に調べることにしたの」
「僕にも協力させて」
うん、それ言うと思った。
もちろん最初から協力してもらうつもりだ。
私は頷いて、今さっき遭遇した難題を福沢くんにも説明した。