エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


湘南に住む両親に電話したら、大雨で影響がなかったか心配していたようだ。
優杏からの連絡を待っていてのだろう。

雨で少し西の斜面が崩れて庭にも影響が出た話をしたら、
『優杏が無事なら、庭はどうでもいいんだ』と言って、
安全に避難できたことを喜んでくれた。

優杏は、昨夜から片岡家にお世話になっていることも正直に伝えた。

母はとても驚いていたが、幼い頃からの優杏の気持に気づいていたようで
『よかったわね』とだけ、そっと言ってくれた。

『煌斗さんと婚約したの』と報告したら、
結婚前に同居するのを父は心配したが、母の助言もあって許してくれた。


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