エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい



高校一年生の夏休み、恒例のサッカー部OB会が我が家で開かれた。
結構お酒を飲んだり騒いだりしていたが、優杏は兄たちのために料理を運んだり飲み物を冷やしたりして母のお手伝いをしていた。

(私も煌斗さんとお喋りできたらな……)

そう思っても、なにを話せばいいのかわからなかった。

『優ちゃんも庭においでよ』

兄の友人のひとりが声をかけてくれた。

『ありがとう』

パーティーに加われると思って、ウキウキと庭へ向かった。



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